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第2981号 2010年09月11日 (土曜日)
大学は蜂起せよ!――対談・白井聡×白石嘉治 『「物質」の蜂起をめざして』、『不純なる教養』
白井聡×白石嘉治
白石嘉治氏の初の単著『不純なる教養』(青土社)と、白井聡氏の二冊目の著書『「物質」の蜂起をめざして』(作品社)がほぼ同時期に上梓された。白石氏の本は、大きく「大学礼賛」「思想礼賛」とわかれている。白井氏の本は、ブロッホの『ユートピアの精神』からのエピグラフに始まる。この二冊をめぐり、大局的な視野...
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正真正銘の魔術師、ジョルダーノ・ブルーノ――イエイツ女史の経歴の特異性も示唆
評者◆谷川渥
ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統
フランセス・イエイツ著、前野佳彦訳
工作舎
国家は絶対に必要なものか――日本の植民地主義と深く関わるパレスチナ問題
評者◆小倉利丸
〈鏡〉としてのパレスチナ――ナクバから同時代を問う
ミーダーン(パレスチナ・対話のための広場)編
現代企画室
亡命ロシア人の若者に仮託されたナボコフの青春が精緻に描かれる――独特の濃密さで描かれる主人公の意識が、作品に溌剌たる生気を与えている
評者◆富士川義之
賜物
ウラジーミル・ナボコフ 著 沼野充義 訳
河出書房新社
「経済」によって「文学」を追い詰める――世界経済の現場のアクティビストが描き出す、現代詩という超微視的なジャンルの「反エコノミー」
評者◆瀬尾育生
ポエティカ/エコノミカ
宗近真一郎
白地社
破裂しそうに熱を蓄え、詩行は疾走していく――ポップさと重厚さを兼ね備えた一冊
評者◆文月悠光
黄金少年
和合亮一 詩集
思潮社
クロスする時と場所に重奏するもうひとつの時空間――英雄という名前の機械たちのたどる運命の物語
評者◆諸星典子
宇宙飛行士オモン・ラー
ヴィクトル・ペレーヴィン 著 尾山慎二 訳
群像社
言葉を紡ぎつづける「根無し草としての生」、その希望と形式とを探る――アガンベンの深度/自然から溢れる生
評者◆檜垣立哉
〈生政治〉の哲学
金森修
ミネルヴァ書房
新宮の路地を舞台に自由に生きる男――これでもかというくらいに、路地の内部が描かれる
評者◆上原善広
熊野・被差別ブルース 田畑稔と中上健次のいた路地よ
和賀正樹
現代書館
労務管理の分析と精神病理学の所作を合流させようとする試み――人が働きにくく生きにくいのは、社会のせいだけでも個人のせいだけでもない
評者◆三脇康生
自己愛化する仕事 メランコからナルシスへ
大野正和
労働調査会
インドネシア独立運動に身を投じた元日本兵の運命描く――戦後の日本・インドネシア関係を探る貴重な歴史的証言
評者◆川成洋
南方軍政関係史料(42) インドネシア残留日本兵の社会史 ラフマット・小野盛自叙伝
ラフマット・小野盛 著/林 英一 編・解説
龍溪書舎
鋭い批判精神に満ちた、タイポグラフィの実践的教科書――市川崑の明朝体表現は邦画史上類をみない卓越したデザイン
評者◆前田年昭
市川崑のタイポグラフィ 「犬神家の一族」の明朝体研究
小谷充
水曜社
「図書の館」からの変貌を迫られる図書館――ネットワーク情報資源論の構築に向けて
評者◆湯浅俊彦
図書館情報資源概論
宮沢厚雄
理想社
すべての口承文芸の愛好者にとって得がたい読み物――正統的なキリスト教の教義と民衆の信仰はかならずしも一致していなかった
評者◆中村喜和
ロシア民衆挽歌 セーヴェルの葬礼泣き歌
中堀正洋
成文社
オブジェ作品のような黒い本――晩年の大里の仕事は、自ら表現することよりも、 むしろ自ら媒介者となって、他の人の表現を誘い出すことに賭けられていた
評者◆毛利嘉孝
役立たずの彼方に 大里俊晴に捧ぐ
Office Osato
Office Osato
マスメディアと「国益」との相互関係――従来の新聞通史を再考させる
評者◆吉田則昭
東アジアジャーナリズム論 官版漢字新聞から戦時中傀儡政権の新聞統制、現代まで
卓南生
彩流社
感性論的アプローチの必要性――負の過去にまつわる「語り」と「語りの埒外にあるもの」との絶えざる往還のなかから次世代に和解の種子を送りとどけること
評者◆香川檀
戦争記憶論 忘却、変容そして継承
関沢まゆみ 編
昭和堂
同人誌時評
 
怪奇小説と漂流譚――井本元義と鰺沢圭の怪奇現代小説(「顔」、「壮吉の舞い」『胡壷・KOKO』)佐藤駿司の怪奇時代小説(「骸御前」『半獣神』)、笹沢信の漂流小説(「ヲロシャ国漂流譚」『山形文学』)、堀江朋子の矢田津世子と佐伯郁郎の交流を描くエッセイ(「矢田津世子の手紙」『文芸復興』)
評者◆志村有弘
タナトスとしての近代――天皇・ネーション・国家・共同体
 
神の存在しない世界での「死」や「犠牲」とは
評者◆神山睦美
読書絵日記
 
猫ってニャンダフル、の巻
評者◆秋竜山
爆泌!!マンガ汁
 
ものを作る男たちに愛と半笑い(=半泣き)を――見ル野栄司『シブすぎ技術に男泣き!』(本体九五二円、中経出版)、同『敏腕編集! インコさん』(本体五九〇円、徳間書店)、野村宗弘『とろける鉄工所 4』(本体五八〇円、講談社)、同『ものものじま 1』(本体五二四円、小学館)
評者◆ベイベー関根
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図書新聞出版
最新刊
森山大道 写真集「NORTHERN2」
シリーズ 六〇年代・七〇年代を検証する(1)柄谷行人 政治を語る
(聞き手 小嵐九八郎)
東大2010―東大が創る人たち、東大を創る人たち
(東京大学新聞社編)
最新刊一覧
書店別 週間ベストセラーズ
(8/22~8/28)
■東京■東京堂書店様調べ
1位
呉越春秋 湖底の城 第一巻
(宮城谷昌光)
2位
シューマンの指
(奥泉光)
3位
活字と自活
(荻原魚雷)
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■青森■成田本店様調べ
1位
母
(姜尚中)
2位
くじけないで
(柴田トヨ)
3位
終わらざる夏(上)
(浅田次郎)
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■新潟■萬松堂様調べ
1位
『教行信証』を読む
(山折哲雄)
2位
くじけないで
(柴田トヨ)
3位
伝える力
(池上彰)
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